ろんぐ
□第7話
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「練習しよっか」
ハオに笑顔で言うと頭にはてなを浮かべられた。
「さっきとなんか態度違わない??」
「気のせいだよ。ささ、やろやろ」
ハオを無理矢理丸め込み、半ば強引に練習を始めた。
「だいぶ、よくなったでしょ??」
一通り通したあとにハオにどや顔で言ってやる。
「そうだね。最初がひどかったから、悪くなることはないしね」
むっとなる。
素直にほめるということができないのだろうか。
「じゃあ、そろそろ二人じゃなくても大丈夫だよね。みんなのところに行こ??」
「……」
黙るハオ。
「えっと……麻倉くん??」
呼び掛けるとハオは急に真面目な顔になった。
「…なつき、どうして僕をー…」
――――バンッ
いいタイミングで扉が開く。
「なつきっ!!」
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