薄桜鬼BL

□おひるとこーひー
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さっきから、一くんの視線をスゴく感じる。

「どうしたの?一くん」

「いや、別に…。」

そういう一くんの視線をたどると、僕の持っているコーヒーの缶に到達した。

「コーヒーがそんなに気になる?」

僕が問えば、考えていたことが知れたのが驚いたのか、一瞬だけ目を見開いた。

「そうではないが…。いつもと違ったから…」

確かに僕は普段、いちごオレとかココアとか、甘いものばかり選んでいる。

でも、一くんがこんな些細な変化に気づいてくれたことが無性に嬉しかった。

「一くんものむ?」

小さくうなずく一くん。

缶を渡せば一口だけコーヒーを飲んだ。

「…にがい」

そんな反応が一々愛らしくて。

「まあ、コーヒーだからね」

そう返しながらも頬は緩んでしまう。

「じゃあ、これなら…」

僕は一くんに触れるだけのキスをした。

「お口直し♪」

真っ赤になる一くんがまた可愛くて…。



その日は最高に気分のイイお昼を過ごせた。

僕は君といるだけで、
こんなにも幸せになれるんだ
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