海神
□依頼01
1ページ/5ページ
立海大附属中学に入学して約一ヶ月。今はGW中だ。
雅治と雅妃は男子テニス部に入部したが、1年はGW明けから本格的に部活動が始まるらしい。
そのため2人は家の中でゆっくりすごしていた。
『雅治〜暇なんだけど〜』
「俺に言うんじゃなか」
2人は何かすることがないか考え出した。
すると雅妃が何かを思いついたのか声を上げた。
『そうだ!!母さん達の書斎に行こう!!』
「おっ!それいいのう。親父達の書斎に行くの久しぶりじゃな」
ちなみに2人は従兄弟同士だが雅妃の母と雅治の父、2人とも事故で亡くなっているため雅妃とその父、雅治とその母の4人で暮らしている。
書斎に着くと2人はそれぞれ、本を読んだり、棚を物色したりしていた。
しばらくして、雅妃が1冊の日記を見つけ、雅治に話しかける。
『雅治、これ出てきたんだけど・・・・・・』
「・・・日記、じゃな」
雅治は渡された日記を躊躇いなく開きいた。
『ちょっ!勝手に読んでいいの!?』
「この部屋にあるってことは親父達のじゃろ?なら問題なか。それに雅妃もそんなこと言っとるけど、興味あるんじゃろ?」
『まぁ、ね・・・じゃ、読むか』
雅妃も納得したのか2人で日記を読みだした。
最初のほうは当たり障りのないただの日常について書かれていて、中学に入ったあたりから部活について書かれていた。
,