テニス馬鹿とバカの日常
□第一問
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文月学園に入学して二度目の春。
遅刻寸前にも関わらずゆっくり歩いてる影が7つ。
『なんか、このメンバーって中学の時を思うと考えられないよね』
しみじみとそう言ったのは金髪の少女―久遠咲耶―。
「確かに考えられねぇな、考えられねぇよ!」
それに同意したのは黒くてツンツンとした髪の少年―桃城武―。
「でも、今は楽しいからいいんじゃないかな?」
銀髪の少年―鳳長太郎―は和やかにそう言う。
ここにはこの三人の他に
黒髪でピアスをつけてる少年―財前光―
茶髪で目付きの悪い少年―日吉若―
黒髪天パの少年―切原赤也―
黒髪でバンダナをつけてる少年―海堂薫―
がいる。
この少年たちは中学時代、ライバル校同士だったのもあり、入学当初は仲が悪かったのだが少しづつ打ち解けていき、今ではいつも一緒に行動するほどだ。
「お前らギリギリだぞ」
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