ただただ逢いたい
□その時気持ちが動いたかも?
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名無しさんは一度家に帰り、シャワーを浴びタオルで髪を拭いていたときに、携帯電話が
震えた。
名無しさんはすぐさま真島だと気づき、携帯電話を手にした。
…しかし通話ボタンが押せないでいた。
「これ…出て 私どうなっちゃうんだろ…」
そうこうしているうちに、着信が止まった。
名無しさんはあっ…と声が出た時
ピーンポーンと家のインターホーンが鳴った。
名無しさんは電話を机の上に置いて
はい と返事をしてドアを開けた。
「どちらさまです…か……」
ドアを開けてまず目にしたのは素肌だった
目線を少し上に上げたら満面の笑み
「ま…真島さん…どうして?」
名無しさんはびっくりして心臓が飛び上がった。ドアノブを握る手にじっとり汗が滲む
「え〜名無しさんちゃんに会いにきてん
おもろかったから 遊びたいな〜と思って
誘いに来た」
とニカッと笑った。
名無しさんは震える声で
「違います! !どうして私の家が分かったんですか?って聞いてるんです! !
…けど…はい すみません」
弱弱しく最後は締めたのは、笑顔だった真島の顔が、すーっと元に戻ったからだ。
「…と、兎に角どうして私の家が分かったことを知りたいんですけど…」
とまたびくびくと真島を見た。
真島はまたぶっと噴出し
「名無しさんちゃんのびくびくしてる顔おもろいな〜うひゃひゃひゃ」
「からかってんですか?でしたらお引取りを」
と返事をして、ドアを閉めようとしたらガツンと真島の尖った靴が挟まった。
「すまん すまん からかってへんよ
堪忍な 名無しさんちゃんの家は名無しさんちゃんの名前と携帯電話番号をちょろ〜っといじると あら不思議〜名無しさんちゃんの家が見つかったわけ☆」
とVサインを名無しさんにして見せた。
『個人情報がだだ漏れじゃない。なにしんのよ! !携帯会社〜! !』
名無しさんは真島のそのVサインを握り笑顔で
「わぁ〜本当に 不思議なことってあるんですね……じゃ…私はこれで おやすみなさ〜い☆」
とまたドアを閉めようとした ガツンまたと真島の靴が挟まった。
「やっぱりおもろいのぉ〜名無しさんちゃん
こんな成りなんにワシのこと この前は怖がってたのに今はそんなこと無いな〜」
「……怖いですよ 十分 でも真島さん私に何かしてもメリット何も無いかな?と思って」
と名無しさんはドアを開けた。
このドアを開けなければ、この二人があんな関係にならなかったかも知れない。