ただただ逢いたい

□事故の後遺症
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真島との熱いセックスが終わり、名無しさんは腕枕をされて横になっていた。


「きついか? 名無しさんワシより年下なんに体力無いねん もっと肉食べな〜」


と腕枕されている手で肩を撫でられた。
名無しさんは、まだ余韻が残る体を触られ
甘い声を上げる。


「ん…もう…真島さんみたいな体力が普通だと思われては困ります」


と少し身体の密着度を開けて、名無しさんは真島を見上げ自分は普通だと、言った。


「え〜ワシの周りは体力凄いで〜桐生ちゃんとか兄弟とか…まぁ大吾…6代目はあいつはあかんな」

(大吾の体力は龍如2を参照に(笑) )


「桐生ちゃん?兄弟?6代目?」


名無しさんは聞き返した。真島は あ〜せやな 知らんわなと言い


「桐生ちゃんはワシの戦友やあいつをヤルのはワシだけなんや 兄弟はお前も会ったことあるヤツやで ほれエレベーターでの」


「あっ! あの人 え?真島さんのご兄弟なんですか!?」


「ちゃう ちゃう 血ぃは繋がってへんけどな ワシらの世界っちゅ〜もんは 盃をな…ま ええわ 名無しさんはそんなん知らんと
ワシのトコにおったらええねん」


と言い腕枕をしていた腕を名無しさんの身体を自分の方に引き寄せた。


「も〜面倒になったんでしょ?説明するのが」


と真島のうでの中で笑っていた。


「…ばれた?」


うひゃひゃひゃと笑った。


ひとしきり笑いあった途端に、真島がいきなり


「ワシもっとオモロイこと言えるで」


「え〜もう これ以上 笑わせないでくださいよ〜お腹痛い〜ふふふ」


涙を拭って、真島の言葉を待った。


「何を言って笑わせてくれるんですか?」


「ん〜そのかわり 『無理』とか無言はなしやで?」


「ふふふ…分かりました そのかわり思いっ切り笑わせてくださいね」


寝転んでいた真島は座り、名無しさんも座らせた 名無しさんはシーツで胸を隠し、次に言う真島の言葉を待った。


神妙な顔つきで名無しさんを見た
名無しさんは真島の真剣な顔を見て何故か背筋をぴんとした。


「ワシとずっと一緒に居て欲しいんやけど…」


「はい そのつもりですけど?今の所は…真島さんの気が変わらない限り」


「変わるわけがあるかいな! こんなにも名無しさんにイカれとんのに…ってちゃうわ! !アホ」


「え〜! !なんなんですか?一体…」


つくづく読めない人だな…と思う名無しさんだった。


「ワシの嫁さんになって欲しいんやけど…返事は『はい』しか聞かへんで」


名無しさんはびっくりして、真島を凝視した。


−−ヨメ? YOME? よめ? 嫁! ! ! ? ? ?−−



「嘘……だって」


「ワシ嘘は嫌いやって言ったやろ?」


真島は名無しさんの耳の傍を掌で撫でた。
返事は? 真島は聞いた。


名無しさんは笑って流れた涙と違う涙が流れた。


「はい…はいぃぃぃ」


「なんや それ」


と真島は笑い、名無しさんの目から流れる涙を右手の親指で拭い、抱きしめた。 
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