ONE PIECE短編
□Summer noisy
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新世界を航海中の白ひげ海賊団。
今日も平和な時間が流れている。
が、一つだけ問題があった。
「あ゛〜づ〜…。」
船縁で伸びているのはハルタ。
モビーディック号は夏島の夏の気候区に入ったらしい。
言わずもがな、暑い。
「あち〜…。」
サッチのリーゼントも心なしかへたれている。
「サッチ〜なんか冷たいおやつ作ってくれよ〜。」
なんともエースらしい要望にサッチは厨房へと引っ込んだ。
「そういやユウのやつどこに行ったんだよい。」
船の中では一番涼しげなマルコ。
「部屋で伸びてんじゃねーの?」
エースは舌をだらりと出した。
元から犬っぽいが更に犬っぽくなってしまっている。
「部屋って余計に暑いだろー。危ないんじゃない?」
心配になったハルタはユウを見に行くことにした。
「ん?なんか聞こえねェかい?」
「ん?」
ハルタが行って暫くして、何か騒がしい物音が聞こえてきた。
その音はだんだん近付いてくる。
「駄目だってば!」
『大丈夫よ!』
「危ないよ!ここ男所帯だよ!!」
『私を誰だと思ってるの?』
ハルタとユウが口論しているみたいだ。
「何やってんだよい。あいつら…。」
バタンッ!
船室から甲板に続く扉を開けて出てきたのはユウ。
「「ブッ…!!」」
盛大に吹き出すマルコとエース。
「ほらー言ったじゃん!」
ユウは黒のキャミにデニムのショーパンとかなりギリギリの服装。
元からでかい胸の谷間がこれでもかと主張している。
『エース鼻血。』
「わりぃ。」
「お前も悪いよい。」
『煩い。おっさんの癖に興奮するな。』
「してねぇよい!!それにおっさんじゃねぇよい!!」
あーもう!と一気に煩くなった場に天を仰ぐハルタ。
これサッチが来ると余計に煩くなるぞー。
ハルタは湿度の高い空気に重たい溜め息を吐いた。
Summre noisy
「おやつできた…ギャー!」
「ほら出た。」
「ユウちゃん!!ダメダメ!そんな格好、お兄ちゃんが許しません!!」
「始まったよい…。」
『煩いリーゼント。』
「ガーン!」
「嫌われてやんの。」
「うるせェソバカス!」
「やんのかリーゼント!」
「お前らうるs…」
「「うるせぇバナナ!!」」
「……。」