ONE PIECE短編

□私を温める声
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二学期期末テストの二日目。

この日は雨も降っていてなかなか寒かった。

『寒い〜…。』

テストが終わってクラスの子が帰っていくなか、私は誰に言うともなく呟いた。

廊下側の席は極寒地帯だ。

「確かに今日は寒ぃな。」

ボニーが振り返りながら言う。

「そういやユウたち今日記念日じゃね?」

『あっ覚えてくれてた?』

そう、今日は私とローの5ヵ月目の記念日。

ボニーが覚えてたなんて驚きだけど…。


『せっかく記念日なのにテストだし雨だし寒いし…。』

「いいじゃん。トラファルガーに温めてもらえよ。」

言うと思った。


『え〜…いいよ///』

私はなんとなく恥ずかしくてそう言った。






「いいのか?」

誰かが私の背後に来たかと思うといきなり鼓膜に突き刺さる低音ボイス。


顔が一気に赤くなって体温が上がった気がした。



私を温める声


その声でさえ私を温めてしまうんだ。


「…死ね変態爆発しろ静電気で感電死しろ。」

ボニーが堪らずそう言い放った。




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