ONE PIECE短編

□寝相の悪さは性格の良さ
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飯を食って、測量室に籠り、ハッと気づいたら月は高かった。

かなり集中していた。

冷たくなったコーヒーに顔をしかめてパジャマに着替えた。

俺はこの海賊団の汚いやつらとは違うから寝るときはちゃんと違う服を着る。

パジャマに着替えると歯を磨くために外に出た。
意外と寒い。

俺はこの海賊団の汚いやつらとは違うから(大切なことなので何回も言う)寝る前は歯を磨く。
もちろん朝も磨く。

外に出てもみんな寝静まっていて静かだ。

ユウは寝ているのか。

今日は頑張ったからご褒美にユウに会いたい。
そう思ってユウの部屋のドアをノックした。

返事はない。

ドアノブを回すと鍵はかかっていなかった。

不用心なやつめ。

寝込みを襲われたらどうするんだ。
俺みたいなやつに。

ユウは熟睡してるとみた。

これはチャンスである。

俺はなるべく気配を消しながらベットに入り込み、仮面を外してゆっくり床に置いた。

程よいあたたかさに思わず顔がゆるむ。

ユウの細い背中をゆっくり抱き締めると柔らかい抱き心地に…

ガッ…!
「う゛…!!」

み…みぞおちが…。

ユウのひじが俺の無防備なみぞおちに…。

対して痛くはないが驚いた。

ユウは寝相が悪いからな、可愛いやつ…

グッ…!
「……。」

押し退けられるとショックだぞ。

暑いのか?

取り敢えず、ベッドから落とされないうちに

この腕でお前をしっかり拘束しよう


『キ…キラーさん…!?』

「…どうした…?」

『どうして床で寝てるんですか!?』

「…俺の鍛練の甘さゆえだ…。」

『……?』

落とされたキラーでした。

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