黒バス脱出原稿
□D-1
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気がつけば私は、どこまでも広がる草原の中に続く、一本の道の上に立っていた。
『えっ……。』
「おめでとうございます。また選ばれてしまいました。なんてね。」
そう言って私の肩にポンと手を置いたのは原一哉。
「何がおめでとうございますだクソが。考えることを放棄してぇ。」
らしくない言葉を吐き捨てたのは花宮真。
私たち三人は、青い青い空の下にただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
-----------------------------------『夢の中からの脱出』
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