BLEACH中編
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鬼道は得意なんだけど斬魄刀の扱いは凡人なんだよね。
それが最近の悩み。
みんな、十刃や従属官たちとの戦いを経て己の弱さに気づかされた。
私は檜佐木副隊長と二人で東仙隊長に止めを刺しただけ。
正直、東仙隊長が卍解していたらどうしようもなかったと思う。
その後の怪物との戦いでも私は握りつぶされかけた檜佐木副隊長の命を救い、総隊長が助けてくれるまで怪我人を守るべく怪物の気を引いていただけだ。
とにかく、強くならないといけない。
私の斬魄刀の性質を思えば考え過ぎかもしれないが、もっと平均的に色んなことが出来るようにならないといけない。
というわけで今、私は物凄いスピードで書類整理をしております。
『隊長、ここ捺印お願いします。』
「はいよ。」
『あの、これ1番隊に持っていったら鍛錬してきていいですか?』
「別にええけど1人でやるん?」
『十一番隊に行きます。』
「更木んとこか?」
『はい、あそこで揉まれてきます。』
ほんとは砕蜂隊長とかの方がいいんだけど。
平子隊長は少し渋る様子を見せたが了承してくれた。
「湧はもしかして十一番隊に入りたかったんか?」
平子隊長は謎の誤解で心を痛めているようだ。
たしか更木隊長の勧誘を蹴ったとか言ってたな。
『まさか、あんな直接攻撃系の戦闘部隊。私とは全然系統が違います。』
「確かにそやな。」
始解を見たことがないと言えども、私の遠距離からの鬼道を駆使した戦い方を彼は知っている。
『それに私は東仙隊長の"意味のない戦いで無闇に血を流すな"という教えを受けているのであんな戦闘好きとはやっていけませんよ。』
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