読姫2

□無意識に…
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(うわ、ヤッベ。無意識に言っちまった…)
そして、背後に仁王像が垣間見えるヒメコを見、

…やっぱ前言撤回…

「何か言うたかぁぁー!!」

「ぎゃー!!!!!」







それから五分後。
地獄から帰ってきたボッスンが、事の顛末をヒメコに説明し始めた。

「ふーぅん。チュウさんがねぇ…」
「そーなんだよ、片付け頼まれたんだよ。あの人、整理苦手だからな。」

「へえぇ〜、そうなん。チュウさんの手伝いしてて、ゴーグルに雪積もるん。へー。」

「え、何言って…、わー!…本当だ…」

「で?」
「すんません。雪だるま作って遊んでました…」

「よぉし!お前、そこ立っとけ!!」

「貫くなよ!?」

「まあ、それはええわ。どうでもええわ。何でスイッチが居らんの。」
「え、どうでもいいの?…スイッチは、しまった!!モモカのCDの発売日だ!とか言ってさっき帰った。」

「じゃ、どうすんねん…。今日やること無くなってもうたやん。今日はスイッチ居らんと困るのに…。」

「ああ、明日までにあれはやんなきゃな。」
「まあ、ええわ。どうせ今日ちょっと風邪気味疑惑やし。もう帰るわ。」
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