読姫2
□無意識に…
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「ちょっと待てよ。」
「…何?」
「…寒かったか??」
「今日が暑いって言える人が居ったら会ってみたいわ!当たり前やろ!!噂の『当たり前体操』に出せるぐらい当たり前やわ!!」
「…っ、じゃあ、コレ、飲むか?」
ポケットを探り、取り出す。
『じっくりコトコト煮込んだシチュー』
と書いてある缶だ。
「…何か飲みにくそうやな。」
「い、いや、もともと隣の微糖のコーヒーが欲しかったんだけど、なんつーか、まあ、押し間違えて…」
「で、飲めと?」
「…うん。待たせたお詫び。」
「ふーん。」
「べっ、別に、飲まなくてもいいんだぞ?」
カシュッ
「ん」
「え、飲むのか!?」
「だってもったいないやん。」
アタシは一気にそれを嚥下した。
「んー、こってり…」
「何かごめんな。」
「いや、ありがとうな。あったまったわ。」
「そっか。」
「待てコラ。」肩にかかる手。
「えええ!?」驚くボッスン。
「アタシにもお礼させろやアホ。虫!」
「虫!?オレ虫なの!?」
そして、その場に無理矢理ボッスンを座らせ、
「ええからそこで待っとけドアホ!帰ってきてもしアンタが居らんかったら、部室に明日死体が転がるからな!」
「何で!?」