神桜鬼

□第二話
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ここはどこ‥





気がつけば見知らぬ部屋に寝かされていた私

纏わりつく様な気だるさの中
身を起こすとと黒い着流しに身を包む男が座っていた






『あの‥ここは?』
??「ここは新選組の屯所だ」


『私はどうしてここに?』
??「あの後あんたは高熱を出し倒れてしまった。なので我々がここまで運び、布団へ寝かせ今に至る」


『ご迷惑をおかけしました!ありがとうございます。本当に何とお礼を申せばいいか‥』

??「‥‥ちょっとまて。まだ生きてここを出られると決まった訳じゃない。昨日の事だかっー







『昨日?昨日がどうかしましたか?』







??「‥‥‥‥。あんたの名は?」
『名前‥。わかりません‥。名‥前‥』




言われて気付いた疑問

名前?昨日‥?




ズキっ!!!




思い出そうと記憶を辿れば
頭が割れそうな程の頭痛が襲う





『ぅ、ぁぁぁあああっ‥ !』





私は頭を押さえたまま
その場に倒れ込んだ





『痛い‥‥ぅっ‥ぁぁあっ』





女の顔は真っ青で体は震え、額には
大粒の冷汗が滲んでいる

演技でないことは‥一目瞭然




斎藤「おい、どうした?!落ち着け!」
?『‥‥は‥い‥』







俺は女を再度布団へ寝かせる

彼女は痛みに唸されながらも深い眠りに落ちた













一体‥、こいつに何があったのだ
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