神桜鬼
□第三話
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ー部屋ー
斎藤「ここで暫し待て。そして最悪を想定しておけ。さして良いようには転ばない」
『はい』
斎藤さんはそれだけ言って
背を向け襖にてをかけた
斎藤「‥‥先程の手合わせだが、あんたの太刀は軽やかで強い。しかし、何か迷いのある太刀筋だった‥」
『迷い‥‥』
斎藤「迷いは命取りになる。肝に命じておけ。処遇が決まるまで部屋からでぬように。逃げれば斬る」
『わかっています。ありがとうございました』
不器用ながらに心配してくれる彼の気持ちが嬉しくて、にっこりと微笑むと
瞬く間に斎藤さんのお顔が赤く染まった
斎藤「‥‥ではな」
記憶を失い
初めて部屋に一人‥
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これからどうなるのかな‥
私は死ぬのだろうか?
【死】は、不思議と怖くない
それよりも恐ろしいのは己の強さ
先程の手合わせも
本気を出せば余裕で勝てた
(私は誰?何故女子がこんなにも強いの‥?
過去を思い出す事が‥酷く‥恐ろしい)
紗綬は再び
泣きながら眠ってしまった‥
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