神桜鬼

□第三話
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ー道場ー




着くや否や‥



沖田「僕が相手しますよ」



上機嫌の沖田さん



土方「いや、相手は平助。お前だ」

藤堂「俺?!まぁいいけど!さっそくやろうぜ!木刀でいいか?」



『はい。お手柔らかにお願いしますね』



藤堂「‥女の子と戦うのって‥気引けるぜ‥」










互いに位置につく







土方「よし、始め!」





土方の号令に伴い
低く木刀を構える紗綬

‥‥、先に動いたのは藤堂だった





紗綬に向かって木刀を振るうが
彼女は何なく避け

幾度と藤堂の攻撃をサラリと避けた




藤堂「くっそーっ!!」




(身体が‥覚えている。藤堂さんの太刀も悪くない。けれど‥)




『‥‥遅い‥‥』





紗綬は藤堂の前からスっと姿を消し




藤堂「はぁ?!消えた?!ぐっ?!!」

気付くと背後から首元に木刀の刃が当てられていた




土方「‥‥勝者、颷極」




互いに木刀を降ろし礼をする



『ありがとうございました』

藤堂「お前すっげぇな!速過ぎて見えなかったぜ!!」

『ふふ。そうですか?』




手合わせ後、藤堂さんと
他愛ない会話をしていると




沖田「ねぇ、僕とも手合わせしてよ。いいですよね?土方さん」



目を輝かす子供の用に
楽しそうにしている沖田さんが
木刀を構えた



土方「ったく、仕方ねぇな」



もう一度位置につく



土方「始め!」
沖田「君からどうぞ」



余裕たっぷりの彼に



『では、失礼して』




カンッカンッカンッ

ガンッッッッッ!!!?




軽く打ち込み
女にしてはあまりに強い一撃を入れた




沖田「くっ!‥君っなかなかやるね!けど‥」




ガキィィィィィィン!




紗綬の木刀を払い、一撃を入れるが
彼女はまたスルリとよけた




沖田「あれ?逃げるの?」

『沖田さんの太刀を受ければ手が壊れてしまいます』




双方一歩も譲らず

沖田が急所へ的確に攻撃するのを紗綬は舞うように軽やかによける






土方「もういい。やめろ」





土方さんの一声で私達は木刀を降ろした





『ありがとうございました。お強いんですね』

沖田「僕に張り合うなんて君もすごいよ!気に入っちゃった♪」

土方「おい、総司!!‥おい、女。お前は部屋に行ってろ。幹部で処遇を話し合う。

斎藤、使ってねぇ部屋に連れていけ」

斎藤「承知」






斎藤さんに連れられ私は道場を後した

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