神桜鬼
□第四話
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近藤「さっそくだが彼女の身の回り品を買いに町へ連れて行ってやってくれ!女子の装いのままでは不味いからな」
斎藤「承知」
藤堂「でさ、結局お前はなんて呼べばいいんだ?」
「「「「『 』」」」」
近藤「そ、そうだな。名が必要だなぁ。仮の名前で呼ばせてもらって構わないだろうか?」
『はい!私もこのままでは不便ですし、お願いします』
皆が悩み出す
斎藤「‥‥‥夜月‥はどうだろうか」
『‥‥夜月‥』
ポツリと組長が呟けば
周りが冷やかしだし彼からは
殺気が出始めた
『近藤局長!私は夜月と名乗らせて頂きます』
近藤「そうか!君に似合う良い名だな」
『はい!斎藤組長、ありがとうございます』
斎藤「‥‥ぁあ」
振り返ると
組長が微笑んでくれた気がした
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それからすぐ私達は広間を後にし
町へ向かう準備をする
斎藤「そのままではすぐに女子とわかってしまう。俺の着流しで申し訳ないが着替えてくれぬか?」
『わかりました!』
手渡された黒の着流しに着替え
斎藤の元へともどる
男物の着流しを着た彼女は
手が裾からちょこんと出てる程度
その着物に着られている様な姿は
何やらとても愛らしく
斎藤「//////っ!行くぞ」
『斎藤さん顔が赤いですよ?』
斎藤「‥さっさと行くぞっ」
(夜月のこんな姿、誰にも見せたくない。特に総司あたりに)
手を引かれるまま屯所出て
京の町へ向かった
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