神桜鬼

□第九話
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堂々と聳え立つ屋敷‥





『大きいお屋敷ですね』

琥珀「ここは風間の隠れ家です。本家はもっと大きい」





??「お待ちしておりました」





気配でわかったのか屋敷から以前池田屋で
会った赤髪の男が出てきた





??「私は天霧と申します。以前は無礼を働き申し訳ありませんでした。彼の傷は大丈夫ですか?」



咄嗟に沖田と斎藤が殺気を放つ



斎藤「今日は戦いに来たのではない。夜月の為に話を聞きにきたのだ。しかし、次に会うときはお前は平助の敵だ」

天霧「肝に命じておきましょう。紗綬様中で風間がお待ちです」




私達は彼の案内ので屋敷の中へと進んだ










*・*・*







通された広間には風間と以前会った
南雲薫、長髪の男と三人が座っていた







風間「よく来たな、我妻よ」

南雲「ちょっと風間、紗綬は俺の物だ」




バチバチバチっ




沖田「ちょっと何を訳の分からない事言ってるの?」

斎藤「全くだ」

沖田「この子は僕のお嫁さんにするから駄目だよ」

斎藤「総司!!」




琥珀「‥馬鹿ばっかりだ」




言い争いをしている男達の
鋭い視線が琥珀に集中する





天霧「風間、南雲殿、いい加減にして下さい。紗綬様が呆れていますよ」

??「風間や南雲、人間まで虜にするとは流石だなぁ!姫さんよぉ」



(そこで私に振りますか?!)





風間「お前自ら此処へ来た理由を聞こう。座るといい」





広間の真ん中に座り
身なりを正し風間を真っ直ぐ見つめた










『教えて下さい。私の過去を』










風間「‥どんな話だとしても聞く覚悟はあるか?」

『はい』

風間「お前ら人間はどうする?」

沖田「もちろん聞くよ」

斎藤「聞かせてもらおう」















長い長い地獄への階段を今、登り始めた




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