神桜鬼
□第十二話
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??「よぉ!原田!面白そうな事やってんじゃねぇか!姫さん護るってんなら力貸すぜ?」
男は銃を構えニヤリと笑う
原田「お前は不知火!!」
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??「この俺が助けてやったんだ。お礼くらい言ったらどう?」
嫌そうに沖田を眺める男
沖田「…薫!!」
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??「お怪我はありませんか?遅くなり申し訳ありません」
深々と礼をするお願い
『天霧さん!!』
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??「田舎侍共、我が妻を護った事は褒めてやる。よって我らが力を貸してやろう」
上から目線で二人を嘲笑う男
斎藤「…風間!!!」
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不知火「ここは俺達が請負った!お前らはさっさと行け!」
南雲「足でまといだから早く逃げちゃいなよ」
天霧「紗綬様を護ってくださり感謝します。ここは我らに任せてもらいましょう」
風間「これは我ら鬼の問題だ。紗綬を連れてさっさと行け。くれぐれも紗綬に傷をつけるな」
土方「皆!行くぞ!!」
風間「斎藤と言ったか。お前が誘導し屋敷へ連れていけ」
斎藤「…わかった」
沖田「紗綬ちゃん!行こう!」
沖田に腕を捕まれるが紗綬は動かない
土方「紗綬?!」
そして刀を握る
『私は颷極家頭領、王綬の妹!此処は引きません!』
斎藤「ならば我々も…」
幹部が皆口にした
『いいえ、これは颷極の…鬼の問題。これ以上貴方達を危険にさらす意味はない!』
斎藤「しかし!!」
『琥珀!!颷極家頭領の命令です。彼らを連れて屋敷へ逃げなさい』
琥珀「そんな!?俺は…」
(お前を護りたい…)
『命令です』
琥珀「承知‥致しました」
『皆さん私、必ず戻ります。だから待ってて下さい』
紗綬の姿が変わる
それを合図の様に
不知火…
天霧…
南雲…
風間…
皆 [鬼] になった
その光景は余りに異様で
瞬き出来ないくらい美しい‥
琥珀「…行きますよ!」
琥珀は無理やり新選組幹部達を連れ風間の屋敷へ向かった
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〜紗綬&鬼〜
(…ありがとう…皆…)
風間「さすがは我が妻になる女鬼。強く、気高く、美しい」
南雲「だから俺のお嫁さんだって言ってるだろ?!」
クスクスっ
『千景様、薫君、不知火さん、天霧さん。ありがとう。行きましょう!』
風間も、南雲も呼び名が昔に戻っていたので驚いた様だったが
ニヤリと微笑み
風間「背中は必ず我らが護ってやる。…好きな様にやってくるがいい」
『はい!!』
紗綬は鬼神の如く刀を振るう
舞桜は無駄のない太刀で
片っ端から急所をつき
兵士達を斬っていく
王綬の恨み
一族の悲しみ
己への怒り
皆からの愛
全てを刀に注いだ
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新選組屯所襲撃
幕府軍1000人
新選組25名
鬼一族6名
死傷者1014名
この戦いは新選組、鬼一族の勝利に終わった