神桜鬼

□第十二話
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??「よぉ!原田!面白そうな事やってんじゃねぇか!姫さん護るってんなら力貸すぜ?」

男は銃を構えニヤリと笑う

原田「お前は不知火!!」





*********





??「この俺が助けてやったんだ。お礼くらい言ったらどう?」

嫌そうに沖田を眺める男

沖田「…薫!!」





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??「お怪我はありませんか?遅くなり申し訳ありません」

深々と礼をするお願い

『天霧さん!!』





*********





??「田舎侍共、我が妻を護った事は褒めてやる。よって我らが力を貸してやろう」

上から目線で二人を嘲笑う男

斎藤「…風間!!!」





*********





不知火「ここは俺達が請負った!お前らはさっさと行け!」

南雲「足でまといだから早く逃げちゃいなよ」

天霧「紗綬様を護ってくださり感謝します。ここは我らに任せてもらいましょう」

風間「これは我ら鬼の問題だ。紗綬を連れてさっさと行け。くれぐれも紗綬に傷をつけるな」



土方「皆!行くぞ!!」

風間「斎藤と言ったか。お前が誘導し屋敷へ連れていけ」

斎藤「…わかった」

沖田「紗綬ちゃん!行こう!」




沖田に腕を捕まれるが紗綬は動かない




土方「紗綬?!」




そして刀を握る




『私は颷極家頭領、王綬の妹!此処は引きません!』
斎藤「ならば我々も…」


幹部が皆口にした


『いいえ、これは颷極の…鬼の問題。これ以上貴方達を危険にさらす意味はない!』
斎藤「しかし!!」

『琥珀!!颷極家頭領の命令です。彼らを連れて屋敷へ逃げなさい』

琥珀「そんな!?俺は…」




(お前を護りたい…)




『命令です』
琥珀「承知‥致しました」

『皆さん私、必ず戻ります。だから待ってて下さい』










紗綬の姿が変わる












それを合図の様に



不知火…

天霧…

南雲…

風間…




皆   [鬼]   になった




その光景は余りに異様で

瞬き出来ないくらい美しい‥



















琥珀「…行きますよ!」

琥珀は無理やり新選組幹部達を連れ風間の屋敷へ向かった






*********













〜紗綬&鬼〜






(…ありがとう…皆…)







風間「さすがは我が妻になる女鬼。強く、気高く、美しい」

南雲「だから俺のお嫁さんだって言ってるだろ?!」



クスクスっ




『千景様、薫君、不知火さん、天霧さん。ありがとう。行きましょう!』





風間も、南雲も呼び名が昔に戻っていたので驚いた様だったが

ニヤリと微笑み





風間「背中は必ず我らが護ってやる。…好きな様にやってくるがいい」

『はい!!』





紗綬は鬼神の如く刀を振るう

舞桜は無駄のない太刀で

片っ端から急所をつき

兵士達を斬っていく

王綬の恨み

一族の悲しみ

己への怒り

皆からの愛

全てを刀に注いだ







*********








新選組屯所襲撃

幕府軍1000人

新選組25名

鬼一族6名

死傷者1014名








この戦いは新選組、鬼一族の勝利に終わった
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