神桜鬼
□第十四話
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〜紗綬目線〜
目を覚ますと私を見下ろす千景様がいた
その目は本当に優しかった
紗綬「千景…様?私?」
風間「疲労からだろう。屋敷へ戻る最中に倒れたのだ」
紗綬「そう…ですか。ありがとうございます」
それから千景様は信じ難い事を告げた
新選組の皆が薩摩に寝返る事
幕府軍が逆賊になり、薩摩が政府軍になった事
そして…
風間「案ずるな。間もなく時代は変わる。人斬りが不要な時代がくるのだ。お前の築きあげたかった平和な世が間もなく訪れる。でなければ、この俺が薩摩についた意味がない」
紗綬「もしかして…私のため?」
風間「当たり前だろう。一族の恩如きでこの俺が動くと思のか?俺はお前の為にしか動かん」
紗綬「…千景様…」
風間「俺は昔も今もお前を愛している。嫁にすると言った言葉に嘘はない。…紗綬は俺が嫌いか?」
愛しているって…
それに…何だか求婚されている様で胸が高鳴る
紗綬「いいえ!大好きよ!でも、ずっと千景様は兄の様に思ってきたの…。だから…」
風間「いくらでも待ってやる。散々待ったのだ。後少しくらい延びたて変わらん」
いつも私を一番に思ってくれる
きっと千景様のお嫁さんになれば幸せにしてくれる
でも、どうして?
紗綬「本当にありがとう」
風間「明日田舎侍共を西郷の元へ連れて行く。お前も、もう休め。ではな」
紗綬「!!!」
千景様は私の額に優しい口づけをし、
部屋を去った
千景様に胸は高鳴るのに
浮かぶのは斎藤組長…
貴方の顔なの