神桜鬼
□第十四話
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〜斎藤目線〜
俺はどうしても紗綬が心配になり、
雪村に部屋を聞き案内してもらった
すると風間の声がする
どうやらこれまでの経緯を紗綬に話している様だ
声をかけようとすると
風間「俺は昔も今もお前を愛している。嫁にすると言った言葉に嘘はない」
暗闇に飲み込まれた気がした
総司も言っていたが、俺を好いていてくれたかもしれない紗綬は記憶が戻る前の彼女なのだ
俺の知らない彼女を風間は知っている
いや、風間の方が紗綬を知っているだろう
ふと我に返り隣を見ると
声を押し殺して泣く雪村の姿
千鶴「昔から千景様の中には紗綬様がいる。ずっと…。私が入り込めないくらいに…」
そう言って去る雪村
心の中を代弁された気がした
カラッ
パタンっ
風間「紗綬に何か用か?」
斎藤「………」
風間「紗綬はやらんぞ」
斎藤「!!」
ニヤリと笑って風間は去って行った
俺は何も言えずその場を去った
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あんたを好いている
この気持ちを告げたなら
紗綬は応えられないと
悲しむのだろうか?