神桜鬼
□第十五話
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今、私達は薩摩の西郷殿もとへ向かっている最中だ
沖田「ほんと距離あるよね」
南雲「人間に合わせなきゃすぐ着くんだけどね」
近藤「総司!やめんか!」
沖田「…は〜い」
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歩いていると何だか急に静かになった
虫も鳥もいない
なんだか嫌な気配だけが立ち込める
風間「なんだ…人間…ではないな」
天霧「鬼でもないですね」
新選組の皆も顔を歪ませている
斎藤「……来る…」
ザシュっっっっっっ!!
一人の男が刀を持って現れた
黒い羽織を頭から被り顔は見えない
ゾロゾロとご丁寧に兵士つき
兵士「行け!傀儡!!女を捕まえろ!!!」
ガキィィィィィィン!!
紗綬「……くぅっっっ!!」
重い!!!
ギリギリ太刀を受けるが尋常ではない力に紗綬は押され気味だ
男は紗綬の腹部を思い切り蹴り上げた
紗綬「かはっっ!!!」
その場に真っ赤な血を吐く
風間/斎藤「「紗綬っ?!!」」
風間「己、貴様ぁぁぁぁ!!」
思い切り男に斬りつけた風間
けれど男は刃をひらりと避ける
すると羽織は地に落ちた
風間「…な…ん…だと…」
紗綬「…あに…う…え」
そこには死んだ筈の王綬が立っていた
兵士「驚いたか?!そうだ!!貴様等の主に傀儡をいれてやったんだ!!感謝しろ!さぁ傀儡彼奴らを全て殺せ!!」
風間「王綬を…利…用…しただと…」
南雲「…絶対に許さない」
天霧「死をもって詫びなさい」
不知火「誰一人…生かしゃしねぇ」
琥珀「……死ね」
紗綬「…人間共…死んで償え…」
鬼達は狂気を纏い敵を斬り倒していく
琥珀「おい、お前ら!殺されたくなかったら早く行け!!」
土方「だが!!!」
琥珀「邪魔だ!行け!!!!!」
琥珀の強い言葉に地獄の様な鬼の戦い
新選組は前へと進んだ
一人を除いて…