神桜鬼

□第十七話
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戦いが終わり薩摩に着くと


風間の交渉の末、


彼らは新選組の名を改名し薩摩藩お抱えの侍となった






土方「俺たちゃ、もうじきここを離れる。…幕府軍を潰さなきゃならねぇからな。それまでにどうするか決めておけ」

斎藤「……承知」






********







縁側に腰かけ一人夜空を見上げる







ギシッ…







斎藤「何者だ!」

天霧「…何かお悩みのようですね」


斎藤「あんたか」





天霧は斎藤の近くに腰をおろした





天霧「何をそんなに悩まれているのですか?」

斎藤「………」


天霧「貴方は最早、純潔の鬼。颷極の鬼なのです。新選組を案じるのも分かりますが間もなく時代は変わる」

斎藤「俺達も不要になる…と?」



天霧「ええ。人斬りは不要になる。間違いないでしょう」

斎藤「紗綬は、あんた達は身を隠す…のだったな」


天霧「はい。薩摩に錦の御旗がたった。我々の協力もこれまでです」




斎藤「そうか」




天霧「…紗綬様は喜ばれると思いますよ。貴方が共に行くと仰れば。では、失礼します」










お辞儀をし天霧は去り


斎藤も立ち上り土方の下へと向かった
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