神桜鬼

□第十七話
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紗綬「いました!!」








そこには紅く染まる千景様


膝を付く皆に群がる羅刹


…そこはまさに地獄だった







私と斎藤組長は皆の前に立ちはだかる







風間「っ!!何しに戻ってきた!?」

斎藤「……彼を救うためだ」




風間「…貴様…その姿…」

紗綬「千景様!!もう少し力を貸して下さいますか?」





風間はニヤリと微笑み





風間「ふん、愚問だな。紗綬、終わらせるぞ」
??「羅刹倒すくらいなら俺たちにだって出来るぜ?」



紗綬「…皆!!」




そこには鬼達を守る様に刀を構える新選組の姿




原田「良い面だな、不知火。助けに来てやったぜ?」
不知火「フン!誰も頼んでねぇよ」

沖田「死にけだね、南雲薫」
南雲「煩い!!」

土方「斎藤!!副長命令だ。紗綬を守れ」
斎藤「承知」

天霧「恩に切ります」
琥珀「紗綬様…」




真っ直ぐ傀儡の王綬に向い刀を向けた




紗綬「…兄上を返してもらいます!!!」






紗綬が斬りかかるのを合図に皆が一斉に戦い始める






ガキィィィィィィン!!!

ガン!キィン!!






一瞬の刹那ーーー






ぐさっ!

どすっ!!





紗綬の刀と千景の刀が



王綬の身体を貫き動きを封じ



斎藤は心臓目掛け一直線に刀を突き刺した









斎藤「……あんたに感謝する。在るべき姿へ還ってくれ」








破雪が身体を破壊し

舞桜が元の姿へと王綬を蘇生する




そして王綬の身体は

白銀の桜の花びらとなり消えて行く














(……ありがとう……)














そんな声が聞こえた気がした
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