book*小説
□みっしょん1
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『………』
私はいま、とても困っている。
何を困っているかって?
…とにかく、なにもすることがない。
『ねぇキラー…海賊船ってこんな暇なの?』
「俺は今、忙しいんだがな」
何を隠そうここは キッチン。
キラーがせっせとパスタを茹でているのを
椅子に後ろ向きに座り、背もたれに顎をのせ見ている。
『…ばんごはん、パスタ?』
「名無しさんたちは違うぞ」
…?
なぜ私たちだけ違うのだろうか…
「俺の主食はパスタだ」
『へー…』
…以外な事実だ。
そんなにパスタが好きなのか
「マスクだからだ」
あぁなるほどはいはい把握。
…それにしても なぜこの人は
私の考えていることがわかるんだろう…
「さてできた。名無しさん、お前も食堂に行くぞ」
『あーい』