book*小説
□shopping・happening
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『ねぇ、まだ島は見えないの?』
「うーん・・・そろそろ見えてもいいころなんだがな・・・」
航海士は三日ほど前からずっとおんなじことをいっている
『せっかく私の服洗濯したのに・・・』
いつ島に着いてもいいように私は最近、唯一の私服・・・シャボンディできていた服を着ている。
あーあ。こんなことになるなら普段からもっとおしゃれな服着てるんだった
まぁ、そんなことを考えても仕方がない。
次に行った島でたっくさん服を買おう・・・!
何度目かわからない決意を胸に
おもむろに目の前にあった双眼鏡を覗く。
『・・・なにも見えない・・・』
「逆だ」
『・・・・・・』
なるほど。穴が小さい方から見るのね。
双眼鏡をさっきとは逆にして覗く。
・・・・およ?
なんだか・・・水平線の上にぼんやりと・・・
あれは・・・まさか・・・まさか・・・????
『ねぇちょっと!!ねぇ!!』
「ん?なんだ?」
『島!島が見える!!』
「ほんとか!?」
私から双眼鏡を受け取った航海士は双眼鏡を除き込むと航海士は私に向かってニッと笑ってから叫んだ。
「島が見えたぞー!!!!」