book*小説
□fragrance・happening
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キラーにつれられて船内にもどった私。
一人になりたい気分だった私はキラーに軽くお礼を言うと私・・・とキッドの部屋に入り、ベッドに身を投げる。
そういえば、この船にきてから一回もこの部屋で寝たことないなぁ
隣にキッドが居ると緊張して眠れない
そう言ってキラーの所に行くと
そうか
といって部屋を貸してくれたキラー。
そんなキラーの優しさに甘えてばっかりで 肝心のキッドとはいつも喧嘩・・・
『はぁ・・・』
やばい。
また泣けてきた・・・。
思わずついたため息に涙腺が刺激される。
涙をこらえるためにうつ伏せになる。
『いい匂い・・・』
私がいつも一緒に居るキラーもいい匂いがする。
でも、それとは違う匂い。
キラーより、少し甘くて・・・でもしつこくない落ち着く匂い。
抱き寄せられたとき、キスをされたとき
キッドからしていた香り。
香水かなぁ・・・?
何となく、海賊って汚いイメージがあった。
戦闘なんかでいつも傷だらけ、お風呂に入る暇なんて無くて・・・
でも実際は違った。
だって、キッドはこんなにいい香りがするもん。
そのままベッドに顔を埋める。
どこからか物音がしたような気がしたけど、キラーだろう。
もう少し、キッドの香りに包まれていたい・・・