book*小説
□ひらひら
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『ん〜でも、サッシュとか買ったところで使わなそうだしなぁ』
「お客さん！女の子ならサッシュよりスカーフがおすすめだよ！」
私がサッシュを戻すと店主であろうおばちゃんが話しかけてきた。
『スカーフもいいなぁ。こんな感じの色ありますか？』
私がさっきまで持っていたサッシュを指差して言うとおばちゃんは少しこまったような表情になった。
「ん〜悪いねぇ、その色はないんだよねえ。これなんかどうだい？綺麗なレモン色だろ？」
おばちゃんが差し出してきたのは 淡い黄色に染まったスカーフ
…素敵！
『ねぇキッド！私、これがいい！』
「黄色か…悪くねェな」
『黄色ならキッドのズボンの色だし、キラーの髪の色！』
キッドに言うと怒るだろうからいわないけど、黄色といえば
ローの服もそんな感じの色だった気がする。
私の大切な人の色。
「しかし…黄色というとトラf」
『余計な事しゃべってんじゃねぇよおぉおお！』
思いっきり突き飛ばすと ズサァアと顔面スライディングするキラー。
「くっ…！今のは痛かったぞー！！」
『フリーザ様か！』
「…というほど痛くもなかったが」
「嘘かよ！」
「それより口の中に砂が入ってじゃりじゃりするんだが」
『いっつもパスタばっかじゃ栄養片寄るからいんじゃない？』
「砂に栄養ねェだろ…」
『でも、砂で植物育つじゃん？』
「ありゃあ水のおかげだろ」
『えぇ〜？そんなことないって！ねぇ、キラー！』
「俺のパスタは栄養価を考えて作っているからかたよらないぞ」
『いや、そこじゃねえよ！』
「お客さん！！買うの？買わないの？はっきりしておくれ！！」
あ、わすれてた☆