book*小説
□ひらひら
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ガラの悪い男とマスクに鎌という怪しいことこの上ない男
そんな輩が店の前でコントを繰り広げる…営業妨害も甚だしいですよね。はい。
…でも、そんくらいで怒鳴んなくても(´・ω・`)
若干の怒りと罪悪感で複雑な心持ちになりつつとりあえず愛想笑いを返す。
『てへぺろ☆あ、それ買います!』
「あいよ。5,000ベリーね」
『はいはい。5,000べ…5,000べリー!?』
「…なんでこっち見んだよ」
『高くない?』
言っちゃ悪いが、たかが布切れに5,000ベリーは高すぎると思う。
「知るか」
めんどくさい、と言ったようにふいと顔をそらすキッド
でも、ここで負けちゃいけない…!!
『…………………』
「…………………」
「……あー!!わかったよ!払いやいんだろ?」
私の無言の視線攻撃に 気前よくお金を出してくれるキッド。
こんくらい買ってくんなきゃ
船長だしね!(←?
『んふふ♪ありがと!』
「ったく…狐にでも騙された気分だぜ」
『え〜猫がいいっ』
「馬鹿か。それより、あと2,000ベリーしかねェぞ」
『少なっ!!』
「今日は使う予定なかったから船に置いてきたんだよ!」
私の財布の方が遥かにお金が入っていることに罪悪感を感じたが、払うつもりは毛頭無い。
お金持ってこないのが悪い。うん。
『じゃ、帰ろっか』
「…そうするか」
あら、いがいとすんなり。
てっきり反対されると思っていたので 予想外の反応に拍子抜けしていると
すこし後ろから見ていたキラーが近寄ってきて小声で話しかけてきた。
「おい」
『なに?』
「なんでキッドが素直に船に帰るって言ったかわかるか?」
『うーん…。なんで?』
私がわからないというように首をかしげると少し間をおいてキラーは言った
「買ってもらったんだから、断れないだろう?」
『…なにを?』
「なにを」
ん?言っている意味がわからない。
断る?私が?
なにを?…なに…を………………!!!!
ナニかぁあああああぁ!
end...
『ねぇヒート!みて〜!キッドに買ってもらっちゃった♪』
「なんだと!?キッドの頭に??よこせ!金は払うから!」
『やだっ!』
「ずるい!俺だって頭からプレゼントもらったこと無いのに!!」
『何かあげればお返しくれるんじゃない?』
「何かって?」
『んー…何か』
「…くっ頭の為ならば俺のナニのひとつやふたつ!!」
『違えよ馬鹿野郎。てかふたつないでしょ』
「おめェら なんて会話してやがんだ…」