book-S*短編小説

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好きだよ

愛してる

君がいないとダメなんだ

君は僕の全てだ

僕に任せて

大切にする

一生一緒だ





数え上げればキリがない程
今までの人生で愛の言葉を囁かれてきた


そんな言葉は私を幸せにしてくれた。


気持ちって言わなきゃ伝わらない。




だから 私はいくらでも言葉にして伝えるし、伝えてほしい。


だけどそれは、プライドの高いキッドには難しいことらしい。


『ねぇキッド、私のこと好き?』

「うるせェ。黙って寝てろ」

『私は大好きっ!』

「ガキが生言ってんじゃねェよ」



夜、大きなベッドの中。
いつもの定位置のキッドの右側

仰向けに寝ているキッドの暗くても分かるくらい真っ赤な髪をいじりながら言った言葉


甘い返事が返ってくるのを予想していた私に返ってきたのは予想に反して苦い台詞だった




…普通、そこは 俺は愛してる とか言うとこじゃん?



『ちょーけーわい…』

「知るか」


そう言って私に背を向けてしまうキッド





むう
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