日常編〜リング争奪戦

□標的19-diciannove
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並盛中学校に到着したレナは少しおなかすいたな…と思いつつ廊下を歩いていると先にベルが待機していた








ベ「・・・」





『・・・』






声をかけるタイミングを失ってしまい困っているとベルが近くに来た





ベ「…ん」





『これって…』






差し出された袋を受け取ると中にはティラミスが入っており
まさかベルが本当に買ってくるとは思わず驚いた








ベ「王子がわざわざ買ってきたんだからちゃんと食えよ」







―それとさっきはわりぃと小さく呟いた声が聞こえレナはにこりと微笑んだ







『ベル…ティラミスありがとう、嬉しい』








ベ「−ッ…別に…オレにもちょうだいよ」






『うん、一緒に食べよ』







まだ誰も来てないので階段に座りティラミスを食べることにした





ベ「うしし…レナ」



食べさせてくれと言わんばかりに口をあけるベルにふふっと笑いティラミスを食べさせた



『どう、美味しい?』






ベ「まぁ悪くないんじゃない?ほら、レナも口開けろよ」





この王子が食べさせてやるよ、と満面の笑みで言うもんだから逆らえず素直に口を開けた



『っ…美味しい』





口いっぱいに広がる珈琲の苦味とマスカルポーネクリームの甘みは頬っぺたが落ちそうなくらい美味しくてつい口元が緩んでしまいそうだった







ベ「うししっ、オレが買ってきたんだしそりゃそうでしょ」





ご満悦そうに笑っていた






『にしても嵐戦までまだ時間あるのにベルが先に待機してるなんて珍しいね?』






ベ「…やることなくて暇してただけだし?」













ティラミスを買うためだけに結構並んだ事はベルだけの秘密


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