日常編〜リング争奪戦

□標的1-uno
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任務の途中突如現れた真っ黒な穴に吸い込まれ放り出された先は










―空












空ッ?!










突然空中へと放り出され驚いたがまずは身の安全を確保するために瞬身術を駆使して地上へと降りた







立ち上がり周囲を確認してみると此処は路地裏のようだ







しかし先ほどまで自分は森の中に居たはず







遠くの方に視線を移すと今までいた世界とは思えない景色







それはまるで本でみたような―








いやいやまさかね…










―!








あり得ないわと首を振りもう少し状況を把握するためこの場から離れようとした矢先何者かが此方に近づいてくる気配を察知し愛刀に手をかけた











『…誰』
















殺気を飛ばすと物陰から全身黒づくめの長髪男が現れ、剣をこちらに向け叫んだ







「う゛お゛ぉい!貴様どっから現れやがったぁ!さっさと答えないと三枚におろすぞぉ!」










また随分と大声出すのね…と顔をしかめ大声で問いかけてきた男の顔を確認するとレナは驚いた







この顔…どこかで見たことがある





手配リスト?…いや、漫画だ





家庭教師ヒットマンREBORNEだっけ




それにこの男は確か







『スペルビ・スクアーロ…?』






「俺の名を…さては貴様刺客だなぁ!だったら三枚に下すぜぇぇ!!」






心の声が自然と声に出ていたようだ





名前を呼ばれた男は驚いていたがその直後
こちらに剣を振りかざして来た











『待って…違うわ!』
















―ギンッと刃の交わる音が周囲に響く














咄嗟に刀を抜きスクアーロの剣を受け止めた








「あ゛ぁ?俺の剣を受け止めただとぉ…やるじゃねぇかぁ面白れぇ!」








レナの言葉は聞こえてないどころか
どうやら余計に火をつけたようだ






次から次へと斬撃を放つスクアーロの猛攻を避けながら彼の動きを止めるべく仕方なく印を組んだ






―雷遁・呪縛縄







すると電撃を帯びた輪っか状のものがスクアーロの身動きを捉えた




「ぐっ…何しやがったテメェ!」





『…威力は調整してあるから大丈夫。それより私の話を聞いてくれるなら解放するけど…?』






「ちっ…クソがぁ…聞いてやるからさっさと解放しやがれぇ!」









スクアーロは私の問いかけに睨みつつも話を聞いてくれるようなので術を解き解放すると近くの壁に寄りかかっていた









『そうしてもらえると助かるわ。さっそくなんだけど…ここは何処?』









「はぁ?ここが何処かだとぉ?…ここはイタリアだぁ!」









スクアーロはレナの質問に一瞬呆気にとられていたが鼻で笑いイタリアだと返した





『イタリア…』




ここがイタリアという場所らしいがそんな里名聞いた事がない



別次元の世界に来てしまったと考えるのが妥当なところだ










「う゛お゛ぉい黒づくめの女ぁ!今度はこっちが聞く番だぜぇ」







『…どうぞ』






暁のコートに身を纏っている私の事を黒づくめと呼ぶ彼も全身黒づくめだけどね…















スクアーロ曰く急に異様な気配を感じ取り偵察に行くと空から着地をする私を見たと話した














『私は…』




レナは別世界から飛ばされた事や自分は忍である事、この世界が本の中の物語である事を支障がない程度に説明をした
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