日常編〜リング争奪戦

□標的6-sei
2ページ/4ページ









雲「それじゃあ手配するように伝えておくよ。その代わり風紀委員に入ってもらうね」








『えぇ…それじゃあこれからよろしくね風紀委員長さん』






こんなあっさり条件を承諾してくれるなんて流石と雲雀から受け取った腕章を腕に付け満足そうに微笑んだ








その様子を見ていた雲雀はどこか嬉し気にみえた









雲「他に必要なものはない?」








その問いかけにレナはあっ…と思い出したことが





『シャツ…脱いでください』





雲「…」





雲雀が驚いた表情でこちらを見つめるので
何故?と少し考えると自身が大胆な発言をしていることに気が付き顔を赤くした






『ち、違うの…//その…背中怪我してるから治そうと思って…』








雲「へぇ…随分大胆な事言うから驚いたよ。…これぐらい平気」








『駄目…ちゃんと治させて下さい風紀委員長さん』







雲「…」




断ろうとしたがレナの眼が本気だったので大人しくシャツを脱いだ







『ッ//え、えっと…そのまま後ろ向いててくださいね』








雲「いいけど…救急箱とかはそっちだよ」




脱いでという割には恥ずかしがるんだね





ふっと笑みソファーの端に腰かけレナに背中を向けた






やっぱり…





平気と言ったわりには先ほど壁に激突した際に負った傷が目立つ





少し変な感じするけど動かないで下さいね。と言いレナは両手を雲雀の背中に当てるとチャクラを帯びた光が傷口を塞いでいった







『はい、あまり激しく動くと傷口が開いちゃうから暫く安静にして下さいね』







雲「何…したの」


背中の痛みがなくなったのを感じ驚いていた





『詳しくは言えないけど…私の能力です』






それと、怪我させてごめんなさい。と謝ると雲雀は上半身裸のままレナの隣へ腰かけた







『い、委員長さん…?』







そう呼ばれると不機嫌そうな顔をした





雲「…ねぇその敬語やめてくれない?後僕の事これから名前で呼ぶこと」










『え…雲雀…さん?』










雲「違うでしょ」







それは苗字と呟き隣に座っているレナをソファーに押し倒し上から見下ろした






雲「レナ…名前」






ギシッと軋む音が応接室に響く





上半身裸の雲雀とばっちりと目線があった







しかもいきなり名前で呼ばれ顔が熱くなるのが自分でもわかった






『っ//』







雲「どうしたの…早く」





顔が赤くなっているレナを他所に雲雀は楽しそうにしていた




『…きょ…や』







徐々に顔を近づけてくるのを感じて小さく名前を呟いた





―っ、これは止まらなくなりそうだ。




屋上で戦っていた時とは別人のように恥ずかしがる一面を知ってしまった雲雀は癖になりそうな感覚を味わった




雲「よく聞こえない。もう一度」




言わないと、どうなるかわかるよね。と言いレナの髪の毛に指を絡めながら
口づけが出来そうなくらい顔を近づけてきた



『き、恭弥…!』




雲「クス…今度は僕の勝ちだね」






この状況に負け名前を呼ぶと雲雀は勝ち誇ったような笑みをしてレナから離れた





『なっ…//』





レナは悔しさと恥ずかしさで応接室から逃げるように去って行った








応接室から出てゆくレナを目で見送りながら脱ぎっぱなしでいたシャツを手に取り鏡で背中を確認すると何事もなかったかのように綺麗に治ってた




雲「(不思議な能力といい君は本当に面白い反応をするね。風紀委員に入ったからには覚悟しておいてねレナ)」




―後日談だが、草壁曰くこの日の雲雀は大変機嫌良かったそうだ
























教室に戻ると腕に付いている腕章に皆が騒いで授業が一時中断したりしたが気付けばあっという間に下校時間に





ツナ達に今日は予定があると告げ学校を出ようとしたところ雲雀の側近というべき存在の草壁と出会い今日は直帰すると伝えてほしいと頼んだ






『それじゃ恭弥によろしくお願いしますね!』







草「あっ…おいまて!」


草壁が呼び止めたが既にレナの姿はなく草壁は雲雀に伝えるべく駆け足で応接室へ向かったのであった
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ