日常編〜リング争奪戦

□標的27-ventisette
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『ちゃんとディーノさんにお礼言ってよね…バカ』





泣きそうになるのをぐっと堪えスクアーロを叱ると彼はバツが悪そうな顔をした






ス「ちっ…誇りを汚しやがって。だが一応感謝はしとくぜぇ跳ね馬」






ディ「おう!誇りよりも大事な人を優先しろよな」






ス「―なっ!テメェ!」






ディ「お、おいまだ動くんじゃねぇ!」





『ほら、まだ駄目だって』







ディーノの胸倉を掴もうとベッドから降りようとするスクアーロを慌てて引き留めた







『あ…ディーノさん、スクアーロの意識が戻ったので治療しても良いですか?もちろんこの後のリング争奪戦に復帰出来るまでは治しません』






ディ「―!…そうだな、まだ油断ならない傷口だけやってくれるか?」






ロマ「ボス…何を?」




レナの能力を知らないロマーリオは困惑していたがディーノが説明し納得してくれた





『ありがとうございます。と言う事で治すね』







ス「あぁ、頼むぜぇ。全部やってくれても構わないぜオレはよぉ」






それは駄目と即答して血が滲んでいる包帯を取って傷に両手をかざし意識を集中させた















『(チャクラを両手に集中して…)』









―ブゥゥン…









ロマ「これは凄い…」







ディ「あぁ、オレも生で見るのは今回が初だ」





両手が光り傷口がみるみる塞がってゆくのを二人は食い入るように見つめていた






ス「何度されても慣れねぇなぁ。むず痒いぜぇ…」






『そりゃ皮膚が再生していくんだもの。もう少しで終わるから我慢して』













傷が酷い部分だけ治療をしてもう一度綺麗な包帯を巻いていった






















『はい、出来たよ』





暴れたらまた傷口開くから安静にしててよ?と念を押した






ス「あぁ。ありがとなぁ…レナ」









ディ「旧友をこんなにも気をかけてくれる子がいるなんてな…オレからも礼を言うぜ、ありがとな!」







『いえ…本当は他の皆も治してあげるべきなのにごめんなさい』














ディ「ランボの事か、峠も超えているしもう大丈夫だ。だからそんな重く考えなくていいぜ!」





今はスクアーロの事だけ考えてればいいんだぜ!とはにかむ彼にまたスクアーロがベッドから出ようとするから必死に止めたりして病室はとても賑やかだった
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