日常編〜リング争奪戦

□標的29-ventinove
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X「誰だぁ?モスカごとじじぃを真っ二つに焼き切ってたのはよぉ」




ツ「そ、そんな…オ、オレが9代目を…」




『ん〜っ!!』





違う!ツナのせいじゃない!



そう叫びたいけど声が出せない状況の私は必死にもがきやっと解放された







『はあっ、はあっ…殺すつもり!?』





X「ハッ、かっ消されねぇだけマシと思えカスが」







9「悪いのは…私だ…」



X「…(ピクッ」




ツ・リ「!」



乱れる呼吸を整えながらキッとザンザスを睨んだが9代目の掠れた声が聞こえ側へ駆け寄った



『9代目!』





ツ「9代目…!」





9「やっと会えたね…綱吉君…それとレナ君も巻き込んでしまってすまない…。こうなったのは全て私の弱さ故…私の弱さが…ザンザスを永い眠りから目覚めさせてしまった」




リ「眠りとはどういう事だ?ザンザスは揺りかごの後ファミリーを抜けボンゴレの厳重な監視下に置かれたはずだぞ」




リボーンの問いかけに対し8年前に起こったクーデターの真相を9代目から聞いた








9「―…だからこそ君をボンゴレ10代目に選んだ…」






そう呟くとツナの額に死ぬ気の炎を宿した指をおいた9代目






酷ね…




後ろで見ているザンザスがピクリと反応したのに気付き私は複雑な気持ちになった









9「すまない…だが君で…良かった」





ツ「そんな…待ってください9代目!9代目!!」












X「よくも9代目を!!!」




ザンザスの茶番劇が始まったのを耳にしながら私はそっと9代目の傷口を確認した




正直傷口が深すぎてリボーンの言う通り応急処置で何とかなるレベルじゃなかった



しかし今ここで何もせずじっとしていられるわけもなく私はリボーンを見つめた





リ「…9代目の命がかかってる、慎重に頼むぞ」







『ありがとうリボーン』






リ「だがお前の立場上後でどうなるかオレにも分かんねぇぞ」





9代目をこんな状態にしたザンザス率いる
ヴァリアーに所属している以上私も何かしら罰を受けるだろ、とリボーンは言いたいようだ





でも、最初から承知の上よ







『…分かってるわ』








そう返事をして9代目の腹部へ両手をかざした
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