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□weak point ー過ちー
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『今日の放課後、Z組の教室で』

あの日から一週間がたった日の昼休み

銀八からメールが入った。











3Zの教室の前で俺は大きな溜息をはく。


ドアを開けたらもう終わりだ。
誰かに頼るなら今しかない。


でも誰に...?





ガラッ


「なにやってんの?」

教室のドアが開いて
銀八が顔を出した。

「あの、俺、やっぱり...」

「恐い?大丈夫だよ。
今日はちょっと話があるだけだし。
さぁ、入って入って」


「ちょっ、」

腕を掴まれて半ば強引に中へ入れられた。

カーテンがきっちり閉められていて薄暗い。


俺の恐怖心は煽られていく


「せ、先生
俺、やっぱりムリでさァ。」

「だーかーら、今日は話があるだけ。」


銀八はおどけたように言うが、
笑って聞けるような話でないのは確かだ。

「何なんですかィ?」

俺が恐る恐るきくと、

「土方ってさ、すっごい綺麗な顔してると思わない?」


予想外のことを言われて戸惑った。

何がいいたいのか全くの読めない


「いったい、どういうことでィ」


銀八は口元をニヤつかせながら

「俺どっちかって言うと
沖田君みたいな可愛い系より綺麗系が好みっていうかさ」


こいつ、もしかして...


「で、沖田君さえオッケーなら手伝ってほしいことがあってね。」




5時を知らせるサイレンが不気味に鳴り響いた。
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