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□心中立て
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「本気で俺と土方さんがうまくいくなんて思ってるんですかィ?
ありえない話でさァ。」
あの人は俺のことをいつまでも
生意気なガキぐらいにしか見てくれない。
だからこの想いは届かない。
「沖田君ってさぁ、自分に言い聞かせてるよね。
想いが届かないのは初めから分かってる。
だから辛くなんかないって」
「そんなわけじゃ...」
旦那は俺の心の中まで見透かしているようで
俺が何も言えずにいると
旦那はいつもの表情に戻って
「もう寝よっか。
銀さん眠くなってきた。」
窓の外には相変わらず月が浮かんでいて、
俺を偉そうに上から見下ろしていた。