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□痛みのダイショウ
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気づけば薄暗い部屋の中にいた。
周りを見渡すと
そこには鉄の扉がひとつ。
「近藤さん、土方さん」
叫んでも声が外へ届く様子はない。
しばらくすると、扉が不気味な音を立てながら開いた。
男が5,6人入ってきて、そのうちの1人が俺の首筋にナイフをあて、見ず知らずの男達に体を好きにされた。
叫んでも叫んでも助けは来ない。
「助けて!土方さん、近藤さん
たすけて、助けてぇ!」
目が覚めると、俺は布団の中にいた。
「またこの夢か・・・」
俺たちが江戸に出てきて、やっと1つの組織として認められた頃の出来事。
あの日以来、毎晩のように同じ夢にうなされる。
「総悟。大丈夫か?」
襖の向こうで声がした。
「土方さん・・・」