TalesShort

□ためらいなく触れる手
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「リオン、手伝うよ」

「いらん。僕一人でなんとでもなる。お前はあっちの方を手伝っていろ」

「ルーティたちの方はもう終ってた」

「じゃあ何故ケイリーがこちらにこない?」

いつもだったら誰よりもリオンの側で戦っているケイリーが今は遠いことに僅かばかり苛立ちを隠せないリオン。
そんな彼の疑問にサラリとスタンが答えた。

「だってケイリーさっき魔物にやられて怪我してたから」

「何!?」

「今、ルーティが治療中……ってリオン?」

「ボサッとするな、このスカタン!!すぐに終らせるぞ」

「え?え??」

ケイリーが怪我をしたと知ったリオンは今までとは比べものにならない速さで敵をレンズに変えていく。
スタンは
俺、加勢に来た意味あったかな
と思いながらも、リオンが取りこぼした魔物を倒していった。
程なくして、魔物の群れは一掃された。




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