続・妄想
□満たされて
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「土方くん居るかな〜」
銀時は軽い足取りで屯所にやって来た。恋人である土方に会いに来たのだ。
「あ…土方さんのモノだ」
沖田は遠くからその銀時の姿を見ていた。
「土方さんは今居ねェ筈だけどねィ…」
そう呟いた沖田は、悪戯に黒く微笑む。
「ちょっとくらい遊んでいいかな」
そして、足早に目的地へ向かった。
「土方く〜ん」
沖田が向かった場所と、同じ場所に銀時はやって来た。厳密に言うと、その場所には沖田の方が早く到着した。
「居ねェの?」
銀時が土方の部屋の襖を開ける。
「入るよー……っおわッ!!」
その瞬間、銀時の手は引っ張られ体は部屋へと引きずり込まれた。先回りしていた沖田だ。
沖田は引っ張った勢いで銀時を畳へと転がすように押し倒すと、馬乗りの体勢になり素早く手錠で身動きを封じ、そして自分の隊服のスカーフで口を塞いだ。銀時は畳で体を打った衝撃とスカーフを押し込まれた所為で苦しそうに咳き込みながら、何か言いたそうに少しの間涙目で沖田を見つめた。
「ケホッケホッ、うっ…」
その銀時を見て、沖田は不敵に笑う。
「ヤられる旦那も案外可愛いかも知れねェ」
それを聞いて銀時は、手が後ろにやられてもがくのも十分に出来ない体で逃げようと試みた。
「おっと…大人しくしといてくだせェ」
「んん゙っ」
しかし沖田は銀時の頭を鷲掴みで押さえつけて逃がさない。
「ちょっと俺の相手してくだせェよ」
「ん゙〜〜〜っ」
足だけバタつかす銀時の着流しの襟をガッと二の腕までずり下ろした。
「ううっ」
唸りを上げて抵抗を見せるが、沖田は既に首筋に吸い付き痕を残している。そんなものを付けられては土方に合わす顔がない銀時は、首を振って止めさせようとするが、その時にはもう乳首を弄られていた。