続・妄想
□わしのもの
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「ふざけんなよっ!!」
「わしゃ至極真面目じゃ。金時はわしが好きなんじゃろ?」
「好き…っ、だけど!」
坂本はニヤリと笑った。
「だったら大人しくヤられるが一番ぜよ?」
「それとこれとは別モンだろ!!離せよ!!っつーか俺は銀時だっての!!お前こそ好きなら名前くらい覚えろよ馬鹿!!」
布団の上で葛藤している銀時は、坂本の下になり、両手首を押さえつけられている。
「ちゃーんと知っとるき」
「どうせ金時だろ」
「わしの銀時じゃ。」
「なっ…」
「…金時じゃったら、漫画は一大事ぜよ?」
「お前が言ったんだよ!!」
何の葛藤かというと、銀時か金時か、銀魂か金魂か、ではなく、ヤるかヤらないかの争いである。
「大人しくせんか金時」
「また金時って言うっ!!」
「そう拗ねんでも。拗ねたおんしもまた可愛いだけぜよ」
「からかうんじゃねェよ!!」
「何がそんなに不満かわしには分からん」
「お前のヤるはリスク高過ぎんの!!」
「はて?」
「お前が宇宙から持ってきたモンでロクな事が無かったからだよ!!」
思い返せば、効果が地球にあるものの何倍も効果が大きい媚薬から、身体の中で生き物のように動き自分の弱い部分を刺激してくる大人の玩具、可愛らしい動物のパーツが生えてくるペロペロキャンディーまで、 今まで散々変な目に遭ってきた。
「…………」
坂本は態とらしく考えるようにすると、 次に、こう言った。
「…何もせんかったらいいんじゃろ?」
「え?」
「おんしの言う変な事をせんかったらよ かって意味ぜよ、それは。」
要するにそういうことだ。 でも、銀時は戸惑ったような反応を見せる。
「久し振りにそれもいいかも知れんの。何か文句あるがか?」