続・妄想
□これまでの …玩具編
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「お前っ、今日は何も持って来てないだろうなっ」
前回の媚薬の事があってから、銀時は坂本に対して若干の警戒心を持つようになった。
「なーんも持って来ちょらん」
「絶対だなっ」
暫くはこの会話がお決まりで、銀時の警戒心に怪しまれないようにしていたがそれも段々薄れてきたある日、坂本はまた、行為を楽しむ為の物を持って来た。
所謂大人の玩具だ。
大きくはない形のそれは、使用される人間の体内に挿入されると、その人間の刺激に弱い部分、要するに感じ易い部分を感知し刺激するというとても優れた機能が付いている。
つまりは、最終的に感じることになるので、銀時は喘ぐ事になるのだ。
――――
「金時、お邪魔するぜよ〜」
「あ、モジャモジャ…銀ちゃんと同じネ」
「あれ?神楽ちゃん、お客さん?あ、坂本さんじゃないですか」
「突然すまんの。お邪魔するきに」
「どうぞ、上がってください。銀さん、坂本さんですよ」
突然の訪問にも動じず新八は坂本の訪問を伝えたが、銀時は突然の事に騒いだ。新八や神楽には坂本との関係は話せる訳がないし、バレてもいないからだ。
「バカ本っ、チャイムくらい鳴らせねェのかよっ!いきなり来やがって!」
「いつもい きなりだったぜよ」
「そうだったけど!」
「何をそんなに怒っとるんじゃ」
「チャイムくらい鳴らせっつってんの!」
「まぁまぁ銀さん、そう言わなくてもいいじゃないですか。赤の他人って訳でもないんですし」
「そうじゃ銀時。ちゃんと土産も持ってきたきに」
「でも!!」
坂本は菓子の入った紙袋を持ち上げて見せた。まだ玄関口での口論である。