続・妄想

□これまでの …動物編
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銀時を怒らせてしまってからそう日は経っていないが、坂本は再び万事屋を訪れた。
今回持って来たのは、一見何の変哲もないペロペロキャンディー…。


――――


「押していけば銀時はきっと怒ったりせんじゃろう」


坂本は遂に学び玄関でチャイムを鳴らす為にそこを押した。だが、


「――――。」


音がしない。


「なんじゃ?鳴ったがか?」


外には聞こえないようになっているのか、音は坂本の耳には届かず、かと言って中から足音が聞こえる訳でもない。


「………?」


押せていなかったのかと、もう一度押したが何も変わらなかったので、結局坂本はいつものようにそのまま万事屋へ入って行った。


「金時〜、居らんがか〜?」

「……え?」

「なんじゃ、おったぜよ」

「お前…この前のことはもうきれいさっぱり忘れたのかよ。ハムスター並みの記憶力だなオイ」


呆れ顔の銀時が部屋の奥からやってきた。
今日は一人らしい。


「わしゃちゃーんと押したぜよ、そこを」

「でも鳴ってねェよ」

「いいや、押したぜよ」


坂本は玄関に向かいチャイムを押した。が、


「――――。」


やはり音がしない。


「アレ」

「…壊れちょるぜよ」


今回ばかりは銀時がいけなかったようだ。


「嘘じゃん」

「本当じゃ」

「え…あー…ごめんなさい」


今回のショートコントのボケは銀時だったようだ。今銀時が謝ったばかりだが、今度は突然坂本が謝りだした。
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