続・妄想
□どちらも
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「オメーのその表情が堪んねェよ銀時ィ…」
「はっ…そんなに銀さんのこと好き?」
額には冷や汗を浮かべ、表情(かお)を引きつらせるクセに、その表情の中には余裕を思わせるような笑みが含まれている。堪えながら余裕を見せるという、強がりの表れた銀時の表情が堪らないらしい高杉は、依頼だと称し今日も銀時を犯す。
「調子に乗っちゃいけねェよ…暇だろうテメーにわざわざ金払ってやってんだからよォ…ククッ」
「そんなん頼んだ覚え…っ、ねェんだわ」
「依頼してんのは俺だ」
「俺だってね、暇じゃ、ないの…、っあ…」
「いいだろ、感じさせてやってんだからよォ」
「ははっ…全然…っ、足りねェわ」
腰はゆっくり進められている。だからまだ余裕を見せられる銀時は、両手首を手錠を拘束されている。
「ククッ……そうかィ…ならもっと犯してやらねェと駄目だなァ?」
「くっ…あ…っ、いや別に…そんなサービスは要らねェよ…っ、依頼料金、高くなるだけだぜ…?」
「気にする事でもねェ」
「あっ、あぁっ…高す…ぎ…っ」
「その表情も堪んねェなァ…」
高杉は徐々に動きを激しくしていき、銀時は手錠の先の手をぐっと握り締め耐える。強がる表情が堪らないらしい高杉だが、その表情が崩れる瞬間はもっと堪らなかった。
さっきまで挑発的な目をしていたのに、目を堅く瞑り、歯を食いしばり、力む銀時の髪は汗の所為で額にへばり付いている。