続・妄想
□昨日の敵は…？
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｢俺が好きだ!｣
｢いいや俺だ!｣
｢土方くんには負けねェよ｣
｢俺もテメーなんざに負けたかねェ｣
何が好きだと争っているのかと言うと、
｢いや…でも僕これでも一応男ですし…｣
新八だ。
｢銀さんの方が新八とずっと居るもんね!｣
｢時間と歳の差は関係ねェ!あと性別もだ!｣
｢はん？土方くんがそんな事言うなんてね？ま、歳は関係ねェな｣
｢大事なのは愛だ!!愛の大きさだ!!そうだろ!?なァ眼鏡!?｣
｢あ…はぁ…。でも確かに僕も、お通ちゃんは誰よりも好きな自信が…｣
｢｢好きだと!?｣｣
二人はずっとこの調子で、争われている新八も複雑な気分である。
もうそろそろ万事屋から帰ろうか…
と考え始めた時。
｢そうだ!!じゃあこうしよう!一人ずつ新八とデートして、新八にどっちか選んでもらう!｣
｢で、デートだと!?｣
｢ん？どうしたのかな？やめる？｣
｢…上等だコラ｣
｢順番はジャンケンな!…最初は…｣
｢最初はパーとか言って、勝ち!とかナシだからな!!｣
｢当たり前だろ!小学生かよ!もういいや、普通にいこう。ジャーンケーン…｣
｢｢ポン!!｣｣
銀時、グー。
土方、チョキ。
｢よっしゃ、俺からな!｣
｢まァいい、初めが有利だとは限らねェ｣
｢あの…僕何も…｣
｢後つけて来たりしないでね!?｣
｢しねェよ!!｣
｢新八は明日も、いつも通りに来ること!!｣
｢あ…はい｣
と、いう訳で、新八は訳の分からないままに、新八争奪戦が始まってしまったのだ。