続・妄想
□視点
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「銀さん助けてあげたんだし」
「…頼んじゃいねェ」
「余計な世話だったってか」
「ぐっ…」
銀時の指先が手当てをした腹の包帯の上から高杉の傷を強く押す。高杉に薄く苦悶が滲む。
「じゃあオメーはあの状況で…自分がヤバかったら自分で俺に助けを請ったのかよ?…いや、やらねェな。そうだろ?」
「だから何だってんだ…」
「まだ分かんねェの?まァとにかく、だ。着せられた恩にしろ恩はちゃんと返すべきだろ。だから虐めさせろよ」
「お前言ってる事めちゃくちゃ……」
銀時は静かに威圧感を放ちながらじっと高杉を見つめ、もう口答えするなと言わずとも伝わる雰囲気を漂わせながらゆっくりと唇を塞いだ。
「………」
しかし高杉がそれをすんなり受け入れる訳はない。だが、今は眉を顰める事しか出来なかった。
「ん…は…」
銀時は相手の口内を味わい貪るように奥までしつこくまさぐる。唇が離れれば、細く糸が引いた。
「はあっ……お前…本気かよ…」
「まだ言ってんの?銀さん高杉が苦しむところが見たくなったんだってば。暴力的な事じゃなくてもちろん性的な事でね?分かった?」
「は…俺が黙ってヤられると思うかよ」
「黙らせるだけでしょ」
「ぐあっ…あ…」
「口だけじゃねェか。猛獣飼い慣らした気分だよ銀さん」
「…っ…ふざけんなよ…」
高杉は自分の再び傷口を押さえつける銀時の腕を、力の入らない手で掴んだ。自分でも歯がゆいくらいにそこを押されただけで傷口から脈を感じ、そこにばかり神経が集まり力が抜けていく。
銀時は腕を掴まれたまま、高杉の着物を脱がしていく。力ない高杉の手は動かせばすぐに離れた。
「ちょっとくらい抵抗してくんないと虐めた気になんないんだけど」
「気持ち悪ィ事言いやがって…クソ…やめろっつって…んだろ…」
「もうボロボロ。面白ェー」
既に傷を負っていた。当たり前だ。だが銀時は態とそう言い、苦しむ高杉を楽しむ。
一物を手で強く握り強く上下に擦り始めながら、高杉に話しかける。