緋色の影
□プロローぐ
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―ようこそ…ベルベットルームへ―
そこには、鼻の長い爺さんと綺麗な女の人が居た。
―あぁ、夢だな…と確信した。
「貴方様は不思議な運命をお持ちのようですな。」
爺さんが言う。
―まぁ、今までの人生…マトモでは無いよなぁ…
マトモなら今魔界で戦争などしてはいない。
そう思案していると。
女の人が
「貴方の運命はこれから大きく変わるでしょう。」
――え?
『……変…わる………?』
声が酷く掠れた。
喉が張り付く様な感覚だった。
その運命を知りたい様な知ってはいけない様な…
―その時。
視界が ぐらり、 と揺れて、今まで感じた事の無い倦怠感が俺を襲った。
「又のお越しをおまちしております。」
意識が薄れる中で女の人の声を聞いた…―
続く…