パラレル

□無能、尻にしかれる
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ロイが猫(合成獣)のエドワードを拾って来て、早3日が経ちました。

エドの熱も下がり、ロイは今日から仕事なのですが…




「…エド?この手を離してはくれないか?」
「…やだ、エドも行く」

この通りです。
エドはロイの軍服の裾を掴んだまま離してくれないのです。

「エド?いい子だからお留守番しててくれないか?」
「…ぃやだ、エドも行かせて?」

潤んだ目に上目使い、紅く染まる頬に自分の軍服を握る小さな手。

確かにこの子を一人にするのはとても可哀想ではあるが、だからといって、仕事場にも連れて行くわけにも行かず、途方にくれていると…
「…から」
「え?」
「連れてかないと、ロイの事嫌いになるから」
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