短編小説@
□消えてしまいそう
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「ゆ、き…?」
外は真っ白。
空からは雪。
「寒っ!!」
まさか雪が降っているとは…。
今日は休日だから買い物にでも行こうと思っていたのに…。
ちょっとショックだなぁ〜。
小さい頃は、都会で雪が降るのが珍しくてはしゃいでいたのに。
「それにしても…」
やっぱ雪って綺麗だなぁ…。
外は目が痛くなるほど真っ白。
窓を開けると思った以上に寒かった。
でも、やっぱり外は綺麗でつい眺めてしまう。
「ホント…綺麗…」
ふと、彼のことが思い浮かんだ。
そういえば、彼も…綺麗という言葉がよく似合う。
跡部景吾。
私の彼氏。
顔もいいし、頭もいい、とにかくカッコイイ。
一つ一つの動きが綺麗で育ちのよさが分かる。
今頃、彼は何をしているだろう。