黒バス。

□お久しぶりです。
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「……火神、大我?」

部屋の扉に自分の名前と共に書いてある見覚えのある名前に黒子は首を傾げる。
この全寮制の男子校である帝光高校は学力とスポーツのどちらかが優れていれば簡単に入れる高校なのだがごく一部の者は通常の受験と同じく試験を受けての合否によっての入学も出来る。そして入学前の春休み、新たに高校を通う者は早々に寮へ引っ越すことになっている。黒子もその一人だ。
ちなみに黒子は普通に試験を受けて合格して入れたのであった。
そして今、ようやく黒子は自分の部屋を見つけ、冒頭に戻る。
火神は学力のこともあって帝光高校に入学すると言うのも不思議ではない気がする。
そういえば中学最後の年は進路のことで行く高校がないと困っていた。
しかし、帝光高校ならばスポーツが出来るのなら学力は関係無くして入学出来るのだ。
きっと火神の入学理由はこれだと本人も居ないのに自己完結する。
何はともあれ、寮の部屋は二人一部屋と聞いてから相手が心配だったのだが知り合いなら話は早いとほっとした黒子であった。
いつまでも部屋の前に立っているわけにもいかないため、自分の持ってきた数少ない手荷物を持ち部屋に入る。



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